イヌタデの花の上のマルシラホシカメムシ
散歩していて,イヌタデと明確に認識できる花と出遭った。これまでイヌタデだと思っていた植物の多くがサナエタデかハルタデの小さなものだったようだ。イヌタデの花は非常に特殊だ。その花の上に小さなカメムシがいた。調べてみたら,マルシラホシカメムシだと分かった。タデ科の植物を識別することは非常に難しいことがあるが,イヌタデなどの穂のような花序をつける植物の識別点は理解した。要するに,托葉鞘の形状の違いがあるのだ。
そこで,この識別点を意識して観察していたら,明らかにイヌタデと判断できる托葉鞘をもつ植物を見つけた。ところが,その花を観たら,これまでイヌタデの花だと思っていたものとはかなり違うものだということを理解した。本物のイヌタデの花の花序には短い毛のようなものがあるため,蕾の間から毛が生えているように見える。これがイヌタデの花なのだ。念のため,長田武正著『原色野草観察検索図鑑』(保育社)で該当箇所を調べてみたら,確かにイヌタデだけが花序に短い毛のようなものを持っていることを確認できた。
要するに,小さい頃から「イヌタデ」と教えられ,イヌタデとして遊んできた植物は,実はイヌタデではなくサナエタデかハルタデだったのだ,ということを今回教えられる結果となった。このblogの過去記事も一部訂正しなくてはならない。
さて,このイヌタデの花の上にいたのは,体長5ミリ前後のマルシラホシカメムシだった。
マルシラホシカメムシ(Eysarcoris guttiger Thunberg)は,カメムシ科に属し,本州,四国,九州,南西諸島のほか,朝鮮,中国,台湾,ミャンマー,インドなどにも分布する小型のカメムシということだ。
マルシラホシカメムシは,イネ科植物に寄生するので,イネ科植物の害虫として知られているらしい。今回観たのはイヌタデの花の上だったので,おそらくタデ科植物にも寄生するのだろう。
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この記事へのコメント
いつもblogを拝見しています。今回は,阿蘇まで遠征ですか?
nobaraさんも書いておられたけど,すごいバイタリティですね。^^
タデ科の植物の花の写真も楽しみにしています。^^