皇居のオオカナダモ
過日,皇居東御苑に立ち寄った際,二の丸の池のあたりを通ったら,水面に小さな白い花がたくさん咲いており,来客が口々に「これ,何だろう?」と言いながら通りすぎていった。実は私も知らなかったのだが,たまたま別のトチカガミ科の植物を観て似ていると思い調べたら,オオカナダモだと分かった。
オオカナダモ(Egeria densa)は,トチカガミ科オオカナダモ属に属し,南アメリカ原産の多年草ということだ。
南米原産なのに「カナダ」の名がつくとは奇怪である。そこで,早速調べてみた。
調べているうちに,この植物は,生物の実験材料として輸入されたものが逃げ出して大繁殖し,在来種の水生植物を圧迫して生態系を大いに乱しているのだということが分かった。
奇怪である。水生植物であるオオカナダモが地面を這って逃げたというのだろうか?それはありえないことだ。加えて,「実験」とは何のことだ?
そこで調べてみたら,理科の実験のことだった。
以上を合理的に説明するとすれば,理科の実験で使った材料を子供が沼や池に放したという推論,または,実験で使ったオオカナダモのクズが下水道を通って池や沼までたどり着いたという推論が一番正しそうだ。
さて,最初の疑問に戻ると,オオカナダモが南米産なのになぜ「カナダ」の名がつくのかは,結局分からなかった。
もしかすると,コカナダモが北米産であることが関係しているのかもしれない。しかし,疑問のままだ。
オオカナダモ(大カナダ藻)
この記事へのコメント
和名って,確かに「ノリ」の部分ありますね。(笑)
よく考えてみると,日本で売られているお菓子や観光土産品などでもインチキくさいのがいくらでもあるから同じかな・・・?^^
私の郷里のほうにはオオカナダモが存在していなかったので,理科の授業ではオオカナダモではなく別の植物を使って細胞の観察実験なんかをやった記憶があります。^^
繁殖しても他の生物を圧迫しなければ問題起きないんですけど,このオオカナダモは大いに問題があるようです。^^;
和名なんて適当ですよね^^;
カナダモの大きい奴があるから、大きいのをオオカナダモ、小さいのはコカナダモにしよう。だって近縁種でそっくりだもん。こりゃ面白い!…ってノリだと思います(笑)